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研究所の概要 

本研究所は、産業とそれに関係する地域社会の課題解決を図ることを目的とします。それらの課題は尽きることなく存在しています。まず、私たちは、令和 4年度から当面の3年間の課題として、私たちに産業界と地域社会のニーズが寄せられ、研究所構成員のシーズとマッチングする次のものに取り組みます。

 (1)製造業に着目した産業構造の分析と考察

 (2)地方公共団体の管理する施設の省エネ最適化診断と設備更新の研究

 (3)廃棄物資源循環、ロジスティクスのシミュレーション、設計、評価の研究

 (1)製造業に着目した産業構造の分析と考察

  地域経済の牽引力の一つである製造業に着目し、市町村単位で産業構造を調査します。地域、市町村は産業構造に差異や特色を持っています。地域、市町村の製造業が、衰退の一途を辿っているのか、新たな成長が見込まれる主力基盤産業が見い出されているのかを考察します。その中で、新たな成長が見られる産業構造を考察する。また、日本の地域製造業が多く進出している国外エリアを選定、調査し、その産業集積の動向から日本の地域経済と産業構造への影響を明らかにします。さらに、最近の技術革新と世界情勢の影響による技術、製品、サービスのパラダイムシフトが、今後、どのような産業構造を活性化するのかを考察します。

 (2)地方公共団体の管理する施設の省エネ最適化診断と設備更新の研究

 財政難や労働力不足に伴い地方公共団体の施設は老朽化が進んでいます。数十年前の設計に基づく施工、老朽化した設備は、運転、維持にもムダなコストを費やしていることが多くあります。このような施設に対して、利用者である地域のみなさまと行政職員の快適性を向上しつつ、省エネに取り組めるのかを診断します。また、国や県の補助事業を活用して設備更新を行えるかの可能性を検証し、ご要望に応じて、基本設計、補助事業申請書類の作成などを力強く支援します。

 (3)廃棄物資源循環、ロジスティクスのシミュレーション、設計、評価の研究

 一般廃棄物、産業廃棄物の収集運搬、処理処分といった廃棄物流の中に存在する課題に対して、省人化やICT、IoT、AI導入といった視点で取り組みます。とりわけ、技術移転が難しい内容について、経験や知識を不要とするAIの手法の一つである強化学習の適用に取り組みます。例えば、収集運搬ルートの策定、焼却炉の各部の自動運転などに取り組んでいます。